横倉義武

横倉 義武 公益社団法人日本医師会 会長

横倉 義武

公益社団法人日本医師会 会長

わが国は、世界に誇る国民皆保険の下、公平かつ低コストをもって優れた健康水準を実現し、世界でもトップクラスの長寿国となりました。しかしながら、平均寿命と健康寿命の差が約10年あることが明らかになり、今後は、健康で生き生きと活躍する元気高齢者を増やしていくための対策も講じていかなければなりません。

健康寿命の延伸のために、「栄養」という切り口で高齢者支援を考えるとき、医師や歯科医師、看護職員、栄養士、歯科衛生士、リハビリテーション専門職、さらには介護福祉士やヘルパーといった医療や介護の専門職種がそれぞれの専門性を発揮することはもちろん、職種間の効果的な連携が求められます。さらに、医療や介護ケアといった専門的な見地だけでなく、食べることや運動、暮らしといった高齢者の生活全般を総合的に見て対応する事も必要です。

栄養に関する取組みで最も重要なことは、高齢者ご本人が健康と栄養に関する正しい知識を得て、日常生活で積極的に意識していただくことだと思います。WAVES Japanの活動では、市民と医療者が協働して、低栄養の啓発と教育、予防と改善に向けて、一体となって取り組み、楽しく学び、実践しています。

「生きることは食べること」とも言われますが、「食べる」ということは、高齢者ご本人の意識や意欲といった心の在り方、人間としての尊厳に関わることです。

多くの元気高齢者が生き生きと暮らす社会を目指して、これからのWAVES Japanの活動を心よりご期待申し上げます。